#コラム

静岡、豊好園へ。

静岡、豊好園へ。

プロジェクトが動き出した日。

わくわくしながら向かった先。
ただただ嬉しかった。
このプロジェクトが動き出すことが。

愉快なメンバー揃って訪れた最初の場所は静岡。
標高350mの山間部両河内。

日本茶の栽培から収穫、茶葉への仕上げまでを一貫して行う、豊好園へ。
春先の雨が滴る中到着したそこは、
空気が澄み渡り、深呼吸したくなる気持ちのいいところだった。

茶葉ができるまで

子どもの頃から当たり前のように身近にあるお茶。
お茶っ葉を急須に入れてお湯を注げばすぐに飲める。
日本人にとって、とても馴染みのあるもの。
その工程がすごかった。
各作業手作業で、約6時間かけて茶葉を仕上げていく。
全てが収穫した茶葉にとって最適な時間、温度となるよう調整をしながら。
「長年の勘」と一言で言ってしまうのが恐れ多いほど、
そこにかけてきた時間と情熱を感じ取ることができた。

現在、豊好園の三代目を務める次郎さん。
「毎回出すお茶は120点。
そうじゃなかったら世に出さない、妥協しない。」

仕事に向き合う姿勢がただただかっこよかった。
今はフルオートでもできるけど、上を目指すなら手作業だと言い、
全て目で見て手で触って一日がかりで作業をしていた。

「夢は親父」

二代目である「親父」こと、父の豊さんと並んで作業をする様子が印象的だった。
阿吽の呼吸でそれぞれの持ち場を担当する姿。
作業中の会話は決して多いわけではないが、
お互いの求めていることを言わずとも感じとっていた。

そんな次郎さんの夢。
「夢は親父。親父のようにお茶で生きる」と。

すごいことだと思う。
尊敬する人が身近にいること。
親子であること。
父の背中を見て、長年一緒にやってきてもそう言い切れること。
相手を尊重する気持ちが何よりも大事ということを学ばさせてもらった。
背中で語るお父さんのことも、素直な次郎さんのことも大好きになった一日だった。
休憩中は終始穏やかに話してくれるのと裏腹に、
作業が始まるとピリッと空気が張り詰める瞬間も心地よかった。
本気で向き合っている人が出せる空気を、
今回のプロジェクトでたくさん感じることができた。

日本の文化・伝統を残すこと

価値のあるプロジェクトだと確信できた初回の撮影。
一杯のお茶に込められた想いと、
あの日みんなで飲んだ味を忘れることはきっとない。
忘れたくないと思う。

豊好園で出会えたすべての皆様、
そして愉快なメンバーたちに感謝の気持ちを込めて。

豊好園
HP:日本茶「静岡茶」清水両河内の茶農家|茶に心をのせて豊好園
住所:静岡県静岡市清水区布沢270

Photographer
TSUBAI
FU-KA

Videographer
kazuma
yuki
nappi

ラヴィ・ファクトリー
山本 楓花